善興会について
会長挨拶
1968年(昭和43年)善興園は、北九州市で初めての特別養護老人ホームとして八幡の町に誕生しました。当時の日本は、高齢化率が6%台と低く、高度経済成長で戦後の日本がやっと豊かになった時期で、八幡も製鉄所で働く若い従業員で活気に溢れていました。しかし医療水準が上がり平均寿命が延びていくことは十分予測できましたし、高齢化社会に移行する中で「体が不自由な高齢者たちの居場所づくりが重要になるだろう」と、私は考えたのです。
そもそも、善興会は寺の住職だった父・晃暎の意思を継いだものです。父は、終戦直前の空襲で瓦礫の山と化した寺の跡地に門信徒の寺院復興資金をもとにして「八幡養老院」をつくり、防空壕で生活していた高齢者を集め、私も寝食を共にしました。さらに父は、障がいがあり認知症などを患う高齢者のための特殊養老院も計画していました。
その後、社会福祉法人善興会では、第二善興園に続き第三善興園を開設。2016年(平成28年)、最初の善興園と第二善興園を統合し次世代の施設を目指した「花の王善興園」を、皿倉山の麓につくりました。
また、宮崎県南端の北郷町(現・日南市)の要望により、重度の障害者支援施設・北郷荘を開設、美しい自然と豊富に湧き出る温泉を利用し、グループホームの運営も行っています。
日本の高齢化は予想以上のスピードで深刻化し、現在では28%を超えるなど時代は刻々と変わっています。山あり谷ありの道のりではありましたが、皆さまのご支援やご指導のお陰で歩み続けることができました。心より感謝し厚く御礼申し上げます。
法人設立時は35歳だった私も米寿を迎え、高齢者が歳を重ねる大変さも痛感しております。だからこそ、地域の皆さまが、安心して笑顔で毎日を送っていただけるよう、これからもスタッフとともに精進してまいります。
2021年6月
会長 青木晃隆
理事長挨拶
命がある限り、誰でも歳を重ねます。
思いがけず、障がいを背負うこともあります。
不安を数えればキリがありません。
そんな皆さまの「心のそば」で、いつも私たちは寄り添い、地域で、誰でも安心して暮らし続けられるよう、一緒に悩み考えながら進んでいきたいと願っています。
みんなの「安心できる未来のために」。
私は幼い頃から、両親や職員らが身を粉にして法人を立ち上げる後ろ姿を見て育ちました。
そして今では、その初期のメンバーらが入所の時期を迎え、時の流れを感じています。
去年、理事長のバトンを受け継いだものの、まだ未熟者です。しかしながら、みんなの懸命な姿を見てきたからこそ、福祉への想いは溢れんばかりにあります。何時も学びを忘れず、いつも当事者(ゲスト)と支え手の私たちが、「共に生きていくためのこれからの福祉」を見据え、様々な角度から模索して参ります。
善興会は、“温もりと笑顔がいっぱいの場所”。
どうぞ、気軽にお立ち寄りください。
2022年9月
理事長 青木隆子
沿革
1967年(昭和42年) | 社会福祉法人善興会の設立を計画し、厚生省の設立認可を受ける |
1968年(昭和43年) | 社会福祉法人善興会の設立登記を行う 善興会が国及び北九州市の昭和42年度社会福祉施設整備補助金を受け、北九州市八幡東区前田二丁目16番8号の現在地に入所定員50名の特別養護老人ホーム「善興園」を開設し、事業を開始する |
1969年(昭和44年) | 善興会が国及び北九州市の昭和43年度社会福祉施設整備費補助金を受け、善興園の施設を50名分拡張増設し、入所定員100名とする |
1971年(昭和46年) | 善興会が国及び北九州市の昭和45年度社会福祉施設整備補助金を受け、北九州市八幡西区永犬丸南町二丁目3番25号の現在地に入所定員50名の特別養護老人ホーム「第二善興園」を開設し、事業を開始する |
1973年(昭和48年) | 善興会が国及び北九州市の昭和47年度社会福祉施設整備補助金を受け、第二善興園の施設を50名分拡張増設し入所定員100名とする |
1976年(昭和51年) |
善興会が日本自転車振興会の補助金を受け宮崎県南那珂郡北郷町大字大藤甲3655番地の現在地に、入所定員50名の身体障害者療護施設「北郷荘」を開設し事業を開始する 善興会が国及び北九州市の昭和50年度社会福祉施設整備費補助金を受け、善興園の施設を50名分拡張増設し、定員150名とする |
1977年(昭和52年) | 善興会が日本自転車振興会の補助金を受け、北郷荘の施設を30名分拡張増設し、入所定員80名の身体障害者療護施設となる |
1979年(昭和54年) | 善興園の入所定員を150名から160名に、第二善興園の入所定員を100名から110名に変更 |
1995年(平成7年) | 善興会が国及び北九州市の平成6年度社会福祉施設整備費補助金を受け、北九州市八幡東区前田三丁目8番15号に善興園の付属施設としてデイサービスB型を開設し、事業を開始する |
1996年(平成8年) | 善興会が国及び北九州市の平成6年度7年度、二度にわたり社会福祉施設整備費補助金を受け、第二善興園の敷地内に併設してデイサービスセンターB・E型及びショートステイ専用居室を開設して事業を開始する |
1999年(平成11年) |
既存施設を利用して、第二善興園居宅介護支援事業所「ゴクラク第二」を開設 特別養護老人ホーム善興園においてショートステイ(空床型)を開設、事業を開始する |
2000年(平成12年) | 既存施設を一部利用して、善興園居宅介護支援センター「ゴクラク」を開設 |
2001年(平成13年) |
善興会が善興園及び第二善興園の入所定員減による大部屋解消を図るために国及び北九州市の平成13年度社会福祉施設整備費補助金を受け、北九州市八幡西区大字小嶺721番地1の現在地に特別養護老人ホーム「第三善興園」を開設し、定員120名で事業を開始する 特別養護老人ホーム第三善興園において、ショートステイ(空床型)を開設、事業を開始する |
2003年(平成15年) | 北郷荘において児童・身体障害者・知的障害者ショートステイ(空床型)を開始する |
2004年(平成16年) |
第三善興園のショートステイ(空床型)を、定員20名の併設型に変更する 第三善興園において痴呆専用型デイサービス(併設型定員10名)を開設、事業を開始する |
2005年(平成17年) | 善興園居宅介護支援センター「ゴクラク」を第二善興園居宅介護事業所と統合し「善興会ケアプランセンター・ゴクラク」とする |
2006年(平成18年) | 善興会が北郷荘の隣接ホテル「厚生年金ハートピア日南杉の湯荘」を購入 北郷荘において日中一時支援事業を開設、事業を開始する |
2007年(平成19年) | 善興会が宮崎県の平成17、18年度障害児・者福祉施設整備費補助金を受け、身体障害者療護施設北郷荘を全面改築 |
2009年(平成21年) | ケアホーム・グループホーム杉の湯荘(知的障害者、精神障害者)定員20名を開設、事業を開始する |
2010年(平成22年) | 杉の湯荘においてデイサービスセンター杉の湯荘を開設、事業を開始する |
2012年(平成24年) | 自立支援法移行により身体障害者療護施設北郷荘を「障害者支援施設北郷荘」に改称 |
2013年(平成25年) | 善興会ケアプランセンター・ゴクラク全面改築 |
2016年(平成28年) | 花の王善興園開設 |
概要
法人名 | 社会福祉法人 善興会 |
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所在地 | 〒805-0069 福岡県北九州市八幡東区前田2丁目16番8号 |
法人認可年月日 | 1967年(昭和42年)12月21日 |
設立登記年月日 | 1968年(昭和43年)1月20日 |
代表者 | 青木 隆子(あおき りゅうこ) |